2007年 10月 15日
朝はやく、となり町のピティリアーノへ。 今日もいい天気になりそうな朝の顔のピティリアーノ 登校時間にあわせてバスに乗る レストランが休みの日、洗面器を買いに、となり町のピティリアーノへ。 (洗面器なんて、複雑なものは、ソバーナには、売っていない) シャワーの水圧がないので、髪がうまくあらえそうにないから、必需品。 しかし、このバス、朝7時20分に、私の住んでいるソバーナを出発。 昼1時20分に、ピティリアーノから、ソバーナに戻る、という2本のみ。 この不思議な時間の2本は、学生の登下校のため。 選択肢はなく、早起きして、ソバーナの高校生たちとバスにゆられて、ピティリアーノへ・・・。 ピティリアーノ散策 ピティリアーノ。緑の中の断崖にたつ人口4000人ほどの町。 この日は、市場がたつというので、やってきたのですが、朝早すぎて、まだ店もまばら。 ピティリアーノの旧市街をぶらぶら歩きます。 なつかしいような気持ちで、路地をのぞきながら・・・。 町のまわりは、180度、緑のパノラマ。 小さな空間からも、緑がひょこっと顔を出します。 ピアッツア(広場)の噴水。ろばが歩いていても、不思議じゃないのんびりさですが、向こうのろばは、あくまで銅像。 緑は、こんなところにも、 壁に自然の模様を描きます。 ”命がお金で買えたなら” バールで朝ごはんを食べながら 市場を待ちながら、市場の近くのバールで朝ごはん。 たまたま、バスが一緒だった、皿洗いのポーランド人の女性の友人と、カフェを飲んでいると、 その知り合いのおじさんがやってきて、ひとしきり、世間話。 ちょうど、オペラ歌手、ルチアーノ・パバロッティの死後、数週間後。 おじさんが、腰痛の腰をさすりながら、しみじみ言います。 「パバロッティほどの金持ちだったら、”これだけ金をだせ、そしたら、もっと生かしてやるぞ”って言われたら、いくらだって出せただろう。でも、こればっかりは、金持ちも貧乏人も、平等にやってくるからな。アニエッリ(フィアットの前社長)だって、そうさ。みんな、もっと生きたかっただろうに。いくら金持ちでも、こればっかりは、避けられないんだ。」 「そして、いつ来るか、誰にもわからない」 と、私。 家族をポーランドに置いて、1人で、出稼ぎにきているポーランド人の女性と、腰痛のイタリア人のおじさんと、洗面器を買いに来た日本人の私が、朝のピティリアーノのカフェで死について、しみじみと。 不思議な気持ちになりながら、 目的を果たし、大きい洗面器を抱え、腰痛のおじさんの話を思い出し、後がないので、絶対乗り遅れられない、1時20分のソバーナ行きのバスに、また、朝の高校生たちと一緒に乗りこみ・・・こうして、はじめての、ピティリアーノ散策は、終わったのでした。
by andosachi
| 2007-10-15 15:12
| トスカーナの生活
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