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2007年 11月 14日

オルサラ再訪

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       カラカラに乾き、照りつける太陽がまぶしかった夏とはうってかわり
         霧の露に、しっとりと濡れた11月のプーリア・オルサラ村。

             秋も深まったオルサラ村を再訪しました。


シチリア・カターニアから長距離バスに乗って・・

カターニア夜10時。

駅前のバスターミナルは、プーリアに行く大型バス3台と、
それに乗り込む大荷物を抱えた人たちと、見送りの人たちと、排気ガスで大混雑。

そんな人の中に混じって、今後の計画のため、
以前の研修先、プーリア州のオルサラ村を、再び、訪れることにしました。





いろいろ調べた結果、
カターニアーフォッジャ間の電車は、壊滅的に不便で、
9時間ちょっとかかる、この長距離バスが、一番”便利”

バスごと、フェリーで、メッシーナ海峡を渡り、イタリア本土へ。
狭い座席で、隣りのおじさんは、かなりデ・・いや、かなりふくよか。
いびきも、高らか。

あちこち停車するたび、目が覚め、
「空気は薄く、背中は、痛かったけど、6人乗り寝台列車のほうが、快適だったワ~」

車内にトイレがないため、停車したときにいけばいいのだけれど、
だまって停車、だまって出発、
方向音痴の私は、降りたら、バスに戻れなくなる可能性大。
高速の休憩所で、置いていかれ、途方にくれる姿が目に浮かぶ・・・。(ぞーっ;)

フォッジャの手前、バーリに、朝6時についたとき、
隣りのいびきおじさんが、「カフェでも飲みに行こう」 と誘ってくれ、
くっついていこうー。

バスの外で、たばこを吸っている運転手に、
「おれたち、コーヒー飲んでるけど、行かないでくれよ」 と一言。
こういうのが、大事なんですよね、次回はまねしよう。

カプチーノをごちそうになり、トイレもいけて、
いびきは、これで相殺してあげよう、と、急に寛大になる。

朝早くから、元気にしゃべりまくるおじさんの話をきいているうちに、
7時15分、見覚えのある、フォッジャの駅に到着。

ここから、さらに1時間、バスにのって、オルサラ村へ・・・。



バスは、走る、オルサラ村民の道案内で。

フォッジャを出発するとすぐ、
50代のでっぷりした、ベテラン風運転手が、急に後ろを降りかえり、私たち乗客に
「この道は、右?左?」  え?道知らないの?

前の方に固まって座っているオルサラ村の人たち、5人ほどが、声をそろえる。

右よ、右。  
あとは、しばらくまっすぐだから」

北プーリアのひたすらまっすぐな平坦な一本道を走る走る。

しばらく走ると、また 「えっと、これは、どっち?」 「左、左」 

「いや~、15年ぶりに、ここの地区に戻ってきたんだよ。
辞令がでてね。突然だよ、まったくびっくりしたよ」

「それはそれは」 とみんな同情。

この、のんびりさと鷹揚さが、
やっぱりプーリアは・・・オルサラは、いいよなあ・・。

オルサラ村のひとつ手前の町、トロイアのバス停に20分も早く到着。
運転手さん 「早く着いちゃったな。ここで、20分ほど、待たないと」
オルサラ村民、「いいわよ、行っちゃいましょうよ」 ええー、でもトロイアの人は??
中に1人、”まとも” な若い女性がいて、「だめよ、10分くらいは、待たないと」

エンジンを切って、バスの中は、急にしーん。 しーん・・・しーん・・・・・
「・・・・行くか?」 と運転手さん。

結局、5分ほど待っただけで、早々に出発。
えっと・・・トロイアの人たちは・・・??


こうして、オルサラ村についたのは、カターニアをでてから、14時間、
翌日の昼の12時でした。


霧の中のヴィッラ・ヤメーレ

今回は、ペッペが新しく作った学校のホテル、ヴィッラ・ヤメーレ
泊まらせてもらったのですが、
研修していたとき、建設中だった内部は、ついに完成。
各部屋に、シックなアンティークの家具が入り、落ち着いて上品な、それでいて、
設備は、新しいとても快適な部屋になっていました。


朝目覚めると・・・



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一面真っ白だった霧が少しずつはれ、
霧の中にひとつ季節がめぐった木々が浮かび、


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外を歩くと、霧で自分も知らぬ間に、しっとり濡れているのに気づきます。


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かぼちゃが、灯りのように地面に灯り、



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夢の中を歩いている錯覚。

すると、一匹のポニーが、目の前に現れ、
怖がるわけでもなく、勝手に朝の散歩。

ここで飼われている子馬で、
「チャオ!覚えてる?戻ってきたんだよ」 



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部屋の窓から。


部屋に戻って、ほっくりと暖かい部屋の中から、
ぼーっといつまでも、霧を眺める。

「キーン」 という、静けさの音が耳につき、
ときどき、オイルヒーターの 「カラカラン」、お湯が流れる音。
それ以外は、物音ひとつしない秋のヴィラ・ヤメーレ。


「キーン」  ・・・・・・
しばらく、こんな音きいてなかったな。
時間を忘れるこの静けさ。

いつまでも、ぼんやりと、霧を眺めていました。
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by andosachi | 2007-11-14 02:42 | プーリアの日々


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