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2007年 11月 19日

オルサラ式 お盆

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                首吊り?巨大てるてる坊主?
   11月1日、イタリアは、”Tutti i santi " (トウッティ・イ・サンティ)といって
                 亡くなった人を追悼する日。

       オルサラ村では、死者を意味する、この ”幽霊” を村に飾り、
           飲めや、食えや、燃やせや(?)で、大賑わい。

オルサラ村のトウッティ・イ・サンティのお祭り

夏にオルサラで研修していたころ、道でおしゃべりしたおばさんが、言いました。
「11月のトウッティ・イ・サンティのお祭りには、家の前で、火をたいて、
亡くなった人を追悼するの。とってもきれいよ」

へー、日本のお盆みたい。
イタリアでも、迎え火をたくのか・・。

冬の静かな夜に、村のあちこち小さな火が灯る。
ひっそりとしたロマンチックな風景を想像していた私。

ところが、私の想像とは、大きく違って・・・



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火は、ごーごーと、かなり激しく危険なものでした ;)


こんな火を家のまん前でたかれたら、
私だったら、大事なものまとめはじめるところ。


この日は、友達や、家族で集まって、
火をたいて、バーベキューをして、飲んで食べて騒ぎます。


知り合いの老夫婦の家に遊びにいくと、


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Muscitaglia (ムッシタリア) という
この日にだけ食べる伝統的な料理をごちそうになりました。

麦をゆでて、ビンコット(ワインになる前の、葡萄の果汁)で
あえてあります。 ビンコットは、今年の葡萄からとったもの。
麦が、口の中で、ぷつぷつして、ビンコットは、葡萄の自然な甘み。
おやつのように、食べられる、とっても素朴な食べ物でした。

この老夫婦とは、ピアノを通じて知り合いになり、
おうちにお邪魔して、一緒に弾いて楽しんだりしたものでした。

おじいさんは、本格的に勉強したというのではないけれど、
即興で、次々と自由に弾ける・・・私の憧れです。
お二人とも、80歳を超えているとは、思えないかくしゃくとしたご夫婦。
お邪魔すると、なぜか心落ち着きます。


そして、村を歩くと


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こんな出し物があったり、
火食い男が、自分の口から吐き出す火を食べていたり。
それなりに、華やか。


私は、同僚のサンティーナの友人のところに呼ばれていたので、
さっそく行ってみると、ペッペのレストランで働いているコックのビアッジョと、レオナルドが、
一生懸命、ソーセージを焼いている。

なんでここでも、2人はこんなに働いているの!?

さらに、ソーセージが全然足りない。
焼くのに時間がかかるのに、人が多いので、あっという間になくなっちゃう。
ビールは、あるものの、おなかすいた~。

あとで、サンティーナがぶつぶついっているのを聞いたところ、

「みんな全然手伝おうとしないで!
結局、ビアッジョと、レオナルドだけが、働いてたじゃないの。
食べ物も全然たりないわ」 とのこと。

どうも、ここは、あまりオーガナイズされていないグループだったらしい。
でもま、ただでよばれてたんで、あまり文句はいえない。


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「サチコー、レオナルドは、野いちご摘みは、嫌いだけど、
シーセージ焼きは、好きだって、ブログに書きなよ!」

・・・と叫ぶ、ビアッジョ。

なんのこっちゃ、と思ったら、その昔、レオナルドと野いちご摘みをしたとき、
文句たらたらだったんで、そのことをブログに書いたんです。

よく覚えてたな;)



オルサラ村のトウッティ・イ・サンティ

若者は、友達同士、ガレージで、
家族は、親戚同士で集まり、
とにかく、しゃべって食べる。

村全体が、盛り上がる。

小さな村ならではの、みんなよく知ったこじんまりとした、毎年の楽しみ。
大きな街では、もうなくなってしまった、
親しみのあるお祭りでした。

ただ来年は、食べ物のある家に!
おなかすいた~;)
              
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by andosachi | 2007-11-19 16:35 | プーリアの日々


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