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2007年 12月 06日

カターニアのアルベロ・グロッソ(大きな木)

カターニアのアルベロ・グロッソ(大きな木)_d0131616_5514779.jpg

              カターニアの魚市場のそばに、
            みんなからアルベロ・グロッソ(大きな木)と
               呼ばれる木があります。
                
              幹に大きく開いた自然の穴付き。

日本では、木の中から出てくるのは、美しい姫や、大判小判とそうばがきまってますが、                        ここ、カターニアの大きな木の穴から出てくるものは・・・・?


待っているほうも、ドキドキ?

「金を出せ!!」

いまでこそ、この木は、市長の命令で、中の空洞にふたがしてあるけれど、
その昔は、この中に、すっぽり人が隠れていて、
ここを通る人を拳銃や、ナイフで脅し、このように、お金をとっていたそう。

そう、大きな木から、でてくるものは、
強盗”だったのです;)

シチリアの友達が、子供のころ、おじいちゃんから聞いたというこの話。

木の中から、強盗なんて、
昔のおとぎ話のようだけれど、実は、この穴がとじられる、
4、5年前まで、時々、おきた話だったらしい。

(ちなみに、カターニアは、昼間普通に歩いている分には、
 普通にすりなどに気をつけていれば、そんなに問題は、ないと思います。
 強盗より、交通事故のほうが、よっぽど危険です!
 とにかく運転が荒い・・・)

ドイツ人や、オランダ人には、できない技。
基本的に、小柄なシチリア人の強盗ならではか?

さらに、木を眺めながら、考える。

私は、かくれんぼうで隠れているときが、
最高に、どきどきするタイプだったので、
(おなかまでどきどきして、トイレにいきたくなったり・・)

この手のタイプの強盗は絶対できない。


おじいちゃんから、聞いたというこの話。
彼の息子にも伝えたという。

こうして、みんなこの木の下を通るたんびに、
中で、どきどきしながら, 隠れていた、
小さな強盗のことを思い出すのも、
今となっては、笑い話。
(強盗するくらいだから、どきどきなんてしないかもしれないが)



カターニアは、ここのところ、
毎日、晴天続き、

気持ちのいい、散歩日和の日が続いています。
        

by andosachi | 2007-12-06 05:55 | カターニア歩き


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