イタリア料理スローフード生活

andosachi.exblog.jp
ブログトップ
2007年 12月 14日

映画 ”I vicere' "の舞台カターニアを歩く 2 sanpo

d0131616_5503445.jpg

        カターニア・サンベネディッティーニ修道院の前のダンテ広場。
       ちょっとすさんだところだけれど、なぜかたたずみたくなるのは、
               パラッツオの色と木の影のせい?


映画 "I vicere'" のウゼダ家が、住んでいた屋敷として、撮影された
ビスカリ邸をでて、カターニアの街にでると・・・・             



d0131616_620321.jpg

まずは、映画の中で、何度か登場したドウオモ。
これは、さすがに、私でもわかった;)


d0131616_621096.jpg

映画の中には、シチリアのあやつり人形、プーピを見る場面も。
今でも、シチリアに残るプーピのお芝居。
今でこそ、ツーリスト向けだけれど、もちろん当時は、庶民の娯楽。


d0131616_6212189.jpg

夜のドウオモは、大好きな光景のひとつ。
なんとなく、ぶらぶらするのが気持ちいい。
ガス灯だった、150年前は、今より、ずっと薄暗かっただろうけれど、
それでも、やっぱり、今と同じようにみんなぶらぶらしてたのでしょうか。
この変わらぬ壮大な光景を見ながら・・。


d0131616_63445.jpg

広場に面したこの建物は、1700年から、現在まで変わらず市役所。
主人公のコンサルボが、このバルコニーで演説。


d0131616_62353100.jpg

ドウオモの近くにあるこの門まで、昔は海でした。
いくどとなく、くぐったこの門、
映画を見終わって、カターニア出身のイタリア人と歩いていると


d0131616_6255219.jpg

「ここにUZEDA って書いてあるんだよ」
よく見ると、”Porta Uzeda (ポルタ・ウゼダ)"の文字が。
この門は、映画の主人公、ウゼダ家に、捧げられた門だったのでした。


d0131616_6284665.jpg

いつも大勢の人でにぎわうカターニアの大通り、Via Etinea (エトネア通り)に
あるこのサン・ミケーレ教会の中も


d0131616_6311522.jpg

主人公コンサルボが、愛した女性をひっそり見つめた場所。



d0131616_6404213.jpg

メイン通りを少し離れ、このクロチフェリ通りは、


d0131616_642480.jpg

カターニアのなかで、たくさんの教会、修道院が昔のまま残る大好きな地域。
映画でも、多くの場面が、撮影されました。
車も立ち入り禁止で、心穏やかに歩けます。

修道院は、外部から、見ることができないように、
窓には、網の目のような、鉄格子が、ついています。



d0131616_644223.jpg

ずっと泥棒よけかと思っていました。



d0131616_649917.jpg

そして、そんな修道院のひとつは、
映画の中では、結婚式の場面として使われ、


d0131616_6502184.jpg

当時、修道女たちは、この網の張った窓から、顔を見られずに、
礼拝に来ている人をのぞくことができたのです。


d0131616_6513923.jpg

修道院を出て、また少し歩くと、
この坂は、主人公のコンサルボが、襲われた道。



d0131616_6564222.jpg

そして、このぼろきれは、何かと思ったら・・・
映画撮影にさい、電線を隠すために、かぶせられた跡だった。


d0131616_6581583.jpg

発砲スチロールで隠された跡も・・・・。
なかなか、よく出来ている。大道具さんの苦労がしのばれます。

へえー、映画って、こうして撮るんだ。
こうして、現代のアラ(?)を隠して、1800年にタイムトリップさせちゃうんだ、
うまいことやるねえ~と感心しつつ・・・・

でも、誰もが思うでしょう。

なんでこのままにして帰っちゃうの?

撮影が終わったら、片付ければいいのに・・・。
遠足は、家に帰るまで、っていわれたじゃーないか? (←関係ないか)


そして、間違い探しじゃないけれど、



d0131616_7144466.jpg

d0131616_7151945.jpg


こんなふうに、150年昔へ。
でも、街並みは、ほんと変わってないんですね。
やはり、看板がないのが、いいんでしょうね。


カターニアの僻地だった、サンベネディッティーニ修道院

さらに、どんどん歩くと、
主人公のコンサルボが、幼年時代、青年時代をすごした
サンベネディッティーニ修道院へたどりつきます。


d0131616_7232455.jpg

第2次世界大戦で、米軍により破壊された正面。

もともと、サンベネディッティーニ修道院は、
ニコロージという、エトナ山のふもとの村にあったのですが、
環境があまりにも苛酷だったため、病人が、続出。

カターニアのこのサンベネディッティーニ修道院は、
その病人を、収容しておくところでした。
ニコロージに比べると、暖かく、居心地がよかったため、
結局、みんなここにうつってしまったらしい。

(何事も無理はいけない。
寒いのは、誰でもつらいですから;)

今でこそ、ここも街の中心から、すぐだけれど、
昔は、ここでも、十分、僻地だったのです。



d0131616_7294986.jpg

日曜日は開いているのですが、
おなかがすいたので、バールで、ちょっとお菓子をつまんでいるうちに、
閉まってしまいました;) ということで、外から。
いつか、もっと早い時間にいってみよう。


d0131616_7313749.jpg

修道院の前の、ダンテ広場。


長々と、散歩してしまいましたが、
いつの日か、日本で上映されて、万が一、カターニアに来るような人が
いらっしゃいましたら、ぜひ、1800年代の趣がそのまま残る
この映画のコースを歩いてみてください。

カターニアのまた違った表情、
そして、喧騒にうもれがちな、歴史の深さを
感じられると思います。

教会の開いている日曜日がおすすめ。
車も少なく、普段の喧騒が、うそのようですし。

それにしても、やっぱり映画は、本当に楽しいもの。
”I Vicere’”が、イタリア映画史のひとつに残ることを期待して。
[PR]

by andosachi | 2007-12-14 06:03 | カターニア歩き


<< フランチェスコの家のお昼ご飯      映画 ”I vicere... >>