イタリア料理スローフード生活

andosachi.exblog.jp
ブログトップ
2008年 01月 21日

日本の小さな旅・木曽

d0131616_982445.jpg

                   雪の木曽を旅しました


イタリアでつながった日本の縁

イタリアで知り合ったSさんを訪ねました。
長野県木曽。

「ぜひ家に泊まってください」
Sさんのあたたかい言葉に甘えて、新宿から快適な高速バスで4時間。

ついさっきまで、新宿西口の雑踏にいたことが、うそのように、
あたりは、雪の降り積もった静かな深い山々。

バス停まで軽トラを飛ばして、迎えにきてくれたSさん。
イタリアでビサの問題があったため、警察で2度ほどお会いしただけなのに、
ここ、木曽で会っても、なんだか、ずっと知り合いだったような気がしました。


雪の清水牧場

少し休んで、午後は、この軽トラで山をぐんぐん登り、
雪の深い清水牧場に、チーズを買いに。

東京のシェフたちからも大人気のチーズです。


d0131616_17171620.jpg

               そのうちのひとつ、プティ・ニュアージュ

「甘い・・・」 

一口たべて、口の中で、ふんわりやさしいとろけるような甘み。
シチリアで、リッコッタチーズといえば、羊の乳ですが、
このプティ・ニュアージュは、牛の乳からできているからです。


清水さんの奥様が、牛乳と、飲むヨーグルトをごちそうしてくれます。
こんな牛乳毎日飲めたら・・・・。
「ここは、すばらしい牧場!」と胸をはる奥さん。
そんな自慢の場所で、のびのびと育てられる牛の乳、丹精こめてつくられるチーズ。

牧場経営は、休みのない大変なお仕事でしょうが、
ご夫婦とも、つやつやしたお肌で、
「特に、夏と秋は、ここって本当にすばらしいのよ」 とおっしゃいます。

ご夫婦が、ようやっと見つけた理想の牧場。

今は、雪が深くて、見渡せないけれど、
この牛乳を飲んで、チーズを食べれば、牛たちがリラックスしている様子が
ありありと浮かぶ、
清水さんご夫婦の自慢の牧場。


木曽のおそばやさん、築120年の実家を使って


d0131616_18453778.jpg

木曽のおそばやさん、”おぎのや”

「一度は、駐車場にしようと思ったんです」

翌日、Sさんの家から近い、おぎのやさんというおそばやさんに
連れて行ってもらいました。

お店のご主人のご実家であった古民家を再生されてつくられました。

「一度は、駐車場にしようともおもったんですが・・・。
せっかくだから、この家を使って、何かできないかと思いましてね」


d0131616_1905698.jpg

                   おぎのやのご主人。

話し好きのお店のご主人。
高い天井を見上げると、今の家では、決してみられないたくさんの梁。 
天井の窓からは、冬の木曽の控えめな太陽の光が差し込みます。

光によって・・時間によって、
刻々とかわる古い家の古い木の色。

古民家が、こんなにも人を落ち着かせるのは、
自然のリズムと共に、年をとってきたから。


たった1泊の小さな旅でしたが、Sさんのおかげで、
その土地に根ざして、その土地を愛して、ものづくりをしている人たちに
会うことができました。

Sさんちの大きな田舎の家、
大きなこたつの上には、干し柿があって・・。
初対面にもかかわらず、こたつに一緒にはいって、なんだかくつろげる
暖かいご家族。

「私が働いていたから、ばあちゃんが子供の面倒をみてくれた。
ばあちゃんには、本当に感謝している」
というSさんのお母さん。ばあちゃんというのは、お姑さんなのです。


がつがつしないおおらかな空気が、田舎の本当の豊かな生活を感じさせます。
「何にもないところだけれど」 
静かにSさんは、いうけれど、ここが好き、という気持ちが
やっぱり伝わってきます。


d0131616_19161663.jpg

そして・・・

リクエストしてしまったSさんのチーズタルト。
イタリア、マルケ州のマンマシェフから教わった、
レモンの酸味が、くせになる、とろけるようなやわらかいタルト。


イタリアで会わなかったら、日本で決して会うことのなかったご縁。
そんなふうに、どこにいても、つながりを大切にしていけたらな。

Sさん、ご家族のみなさん、楽しいひとときを
本当にありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしています。
[PR]

by andosachi | 2008-01-21 09:15 | 日本から


<< すうぷ屋さん      おしゃべり散歩 >>