2008年 05月 28日
草むらから初夏の匂いのするある晴れた日、 Maniace (マニアーチェ)の、ネルソン提督の家に行きました。 ネルソン提督という名前は、はるかかなた、その昔、 世界史の時間に、ちらりとでてきたような気もしますが、 1805年、トラファルガー沖で、ナポレオンを破り戦死。 英国で、英雄として、慕われた人物・・・だそうです。 (こんなことも、勉強したようなしないような?) エトナ山の周辺の村のひとつ、 ブロンテ村から、のんびりと田舎の道を、車で10分ほど。 なぜ、こんな田舎に、イギリスの海の提督、ネルソンの家があるかというと、 戦争中、シチリア王のフェルナンド2世の命を救ったことから、 この膨大な土地と広大な屋敷を感謝の気持ちとして、贈られたらしい。 入り口を入り、 エヌはネルソンのネ、の門をくぐると、 お屋敷が、静かに でも、堂々と、 緑と 藤の花に 囲まれています。 緑の中に、緑の扉が、こっそりと。 庭園を通ると 使われなくなった、プールが。 まわりには、川が流れていて あれ?ここは、どこ? トスカーナ?と思わせるような風景。 花が 咲き乱れていて・・。 内部には、 カルタジローネで、作られた アンティークなタイルも残されています。 もともとは、ベネディッティーニの修道院だったのですが 1629年の大地震で、かなりの被害にあいました。 古い井戸とシチリアの青い空。 外を のんびり歩くと 緑に 差し込む午後のやわらかい太陽の日差し。 名所というほどのではないかもしれないけれど、 緑の中に浸されて 花にたっぷり囲まれる。 そんな静かなひとときをすごせる場所。 でもそれだけで、十分なんだ、と 気がついた1日。 それにしても、 当のネルソン提督は、なんとここには、一度も、こなかったそうです。 海の男に、 シチリアの山は、遠かったのかな。
by andosachi
| 2008-05-28 00:46
| シチリアの小さな旅
|
アバウト
カレンダー
メモ帳
イタリアの食べ物の物語は、
こちら ↓(NEW) イタリアの台所から マルケ州からはじまったイタリア生活から、シチリア・モディカでのお菓子修行までは、こちら↓ イタリア料理スローフード生活1 プーリアの素朴な小さな村、オルサラ村、ペッペのレストランでの楽しい日々の様子はこちら↓ イタリア料理スローフード生活2 掲載写真の無断使用は、お断りいたします。 copyright (c)2006-2010 sachiko All rights reserved カテゴリ
全体 トスカーナの生活 シチリアの生活 シチリアの市場から プーリアの日々 イタリアの物語 ルッカのお祭り シチリアの小さな旅 カターニア歩き イタリア映画 日本から シチリア料理 シチリアの素敵な風景 お知らせ 手作りお菓子 イタリアの音楽 未分類 以前の記事
2011年 02月 2011年 01月 2010年 01月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||