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カテゴリ:プーリアの日々( 9 )


2010年 01月 15日

人生は、まわる輪のように

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6年前、結婚50周年を、子供や孫に祝ってもらったオルサラ村のロッコとジュリア。

「今は、みんなすぐに離婚してしまうけれど・・・。
私たちは、教会の誓いのまま、ずっと結婚生活を続けた世代なのよ」

音楽家であり、大工であり、靴屋であり、穏やかだけれど、ちょっと気ままなロッコと、
辛抱強く、50年間踊り続けた妻のジュリア。

50年間。

人生はまわる輪のように

あるときは、くるくると、坂を転げるように軽やかに走り出し、
あるときは、深い水たまりの中で、止まってしまったかのようであっただろうけれど、

50年まわり続けた今はもう、毎日、おなじリズムでまわれば十分。
彼らの家にある古いピアノの上の、メトロノームに、あわせるかのように。

毎日毎日、同じリズムでゆっくりと。

静かな夫婦の会話。
楽しみの玄人はだしの音楽。
村人に喜ばれる靴やの内職。
時おり、休暇でやってくる、遠くで勉強している孫たちの顔。

そんなリズムが毎日、毎週、そして、1年、
できることならいつまでも。


今日はオルサラ村の老夫婦の、そんな小さな毎日と、まわる輪のようなお話を。

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by andosachi | 2010-01-15 22:07 | プーリアの日々
2009年 11月 15日

オルサラ村に帰る 3  ミケーレ・マフィア家と出会う

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「すぐ迎えに行くから」

そういわれて電話を切ったものの、
待てど暮らせど、なかなか車は、やってこない。

イタリアの”すぐ”の感覚を
すっかり忘れちゃったよな。

まあ、いそぐこともまったくないし。

そんなことを思いながら、
大きなリュックをざくっと地面に置いて、
めずらしく、太陽をしっかり浴びたい気持ちになって、
ぼーっと炎天下の中、待ち続ける。

ぎゅるぎゅる小石をけちらしながら、埃をたて、
おんぼろ車が、坂をのぼってきて、

これが、ミケーレの”すぐ”のお迎え。

「はじめまして」

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by andosachi | 2009-11-15 22:57 | プーリアの日々
2009年 11月 12日

オルサラ村に帰る 2     トマトソースのある村

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人は、あたりまえに自分の脇に”ちょこん”といつもあることには、
もはやそれが、大切なもの、とか、貴重なもの、なんて、思わないもの。

オルサラ村の、ほとんどの家の、うすぐらい食料部屋には、
夏に作った手作りのトマトソースが、ラムネ色のすらりとした瓶に入れられて
あたりまえに ”ちょこん”と並べてある。

イタリアでも、特に都会では、手作りのトマトソースを1年中食べている人なんて、
そうそういるわけでもなく、

この”ちょこん”は、実は、なかなか貴重なんだ、と
あちこちの地方を、あちこちの家をまわったあと、
ようやっと気がついた。

今日はオルサラ村のトマトソース作りの1日・・・

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by andosachi | 2009-11-12 17:08 | プーリアの日々
2009年 10月 19日

オルサラ村に行く、   オルサラ村に”帰る” 1

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イタリアのかかと、プーリアにある人口3000人ほどの小さな村、
オルサラ・ディ・プーリア。

数年前に4ヶ月ほど滞在して、
すっかり気に入ってしまった小さなこの村。

イタリアに着いたとき、まず思った。

「オルサラにいつ"帰ろう"か?」


プーリアの大きな町、フォッジャ駅から出発するオルサラ村行きのバスの、
2年前とまったく変わらぬ時刻表を見て、
おもわず、にっこり。


自分の国以外にも、
いつでも帰れる小さな村がある。

待っていてくれる人たちがいる。

そんな小さな幸せがふと心にやってきて、
カラカラに乾いたプーリアの小麦色の平原を
マッチ箱が風に吹かれて、コロコロと転がるように走る青いバスの中で、
またにっこり。


「オルサラ村に帰ってきたんだ。」

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by andosachi | 2009-10-19 00:45 | プーリアの日々
2007年 11月 22日

フォッジャ駅の待合室で

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    すっかり収穫されて、紅葉した葉だけがのこるオルサラ村のブドウ畑。
         霧のあけた朝のオルサラ村の重たい秋の空。
        朝7時のバスに乗って、この風景を後にしました。


オルサラ村の人の悩み 

「チャオ」 

さらに北にいく用事があったため、この日、朝早くバスでオルサラ村を出発。  
フォッジャ駅につくと、自分の電車まで、1時間半待ち。
駅の、バールで、カフェラッテを飲み、薄ら寒いがらーんとした待合室に、入ると、 
さっき、バスで、オルサラ村から一緒に乗った青年が、やはりぽつんと、電車待ち。

「チャオ」

軽くあいさつをして、腰をおろし、本を読み出すと、
彼が、話しかける。

「昨日、トウッティ・イ・サンティの祭りで、君のことみたよ。
僕たちは、すぐとなりのガレージで、飲んでたんだよ」

         

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by andosachi | 2007-11-22 15:50 | プーリアの日々
2007年 11月 21日

アンティーク家具のある料理学校

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                 霧の中のペッペの学校。
          昔、あるお金持ちの一家の、夏の間の別荘でした。
     ペッペの夢のひとつだった、プーリアを、畑から味わう学校は、
                  まだはじまったばかり。


何もなかった部屋に、家具が入って    
      
夏にオルサラにいたころ、工事中のこのお屋敷を見せてもらったものでした。
がらーんとして、まだ何にもない部屋、あちこちから、配線が見える廊下。

「アンティークの家具を選びにいってたんだけど、なかなか高いなあ」 
苦笑していたペッペ。

季節がひとつ巡って、訪れてみると、
すっかりできあがった内部。

素敵な家具が入って、冷たいただの箱が、
上品で、クラシックな、部屋に、変わっていました。


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シングル×2人部屋


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ダブルベッドの、黄色い部屋


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同じくダブルの緑の部屋


全部で、8室。
各部屋ごと、色が変わります。
全室、シャワー、トイレ付き。

大きなテラスもあり、そこからの眺めもすばらしく、
そこで、パーティーも開けます。

1回には、最新式のキッチンと食堂。


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アンティークのソファー。


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廊下にも、アンティークの素敵な皮の椅子が。


まだ、オーストラリア人のグループが、泊まっただけ、というこの学校。
プログラムがある、というより、来る人に合わせて、
2日、3日と、短い期間で、コースを開く予定のようです。

大地の力のもつ、自然で、素朴、それでいて、濃厚な味を味わえる、
楽しい機会になることは、間違いないでしょう。

オルサラの葉っぱたちの味は、濃く、
手作りのトマトソースは、やさしい味。

そして、夢を実現していく、ペッペの実行力。


小さな小さなオルサラ村だけど、
見るもの、聞くもの、食べるもの・・・
今回は、4日間の滞在でしたが、
どれも、私にとっては、大きく残るものでした。
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by andosachi | 2007-11-21 16:13 | プーリアの日々
2007年 11月 19日

オルサラ式 お盆

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                首吊り?巨大てるてる坊主?
   11月1日、イタリアは、”Tutti i santi " (トウッティ・イ・サンティ)といって
                 亡くなった人を追悼する日。

       オルサラ村では、死者を意味する、この ”幽霊” を村に飾り、
           飲めや、食えや、燃やせや(?)で、大賑わい。

オルサラ村のトウッティ・イ・サンティのお祭り

夏にオルサラで研修していたころ、道でおしゃべりしたおばさんが、言いました。
「11月のトウッティ・イ・サンティのお祭りには、家の前で、火をたいて、
亡くなった人を追悼するの。とってもきれいよ」

へー、日本のお盆みたい。
イタリアでも、迎え火をたくのか・・。

冬の静かな夜に、村のあちこち小さな火が灯る。
ひっそりとしたロマンチックな風景を想像していた私。

ところが、私の想像とは、大きく違って・・・

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by andosachi | 2007-11-19 16:35 | プーリアの日々
2007年 11月 16日

かぼちゃ教室

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        かぼちゃのオーブン焼きに、キャラメルでデコレーション。
  オルサラ村、ペッペのレストランで、子供たちのための、かぼちゃ料理教室がありました。


オルサラ村の子供たちがやって来る


ハローウィンの翌日の夜、
オルサラの子供たちへのかぼちゃを使った料理教室がありました。

村から、10分ほど離れたペッペのレストランに、
オルサラ村の子供たちが、ぞくぞくとやってきます。

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by andosachi | 2007-11-16 16:02 | プーリアの日々
2007年 11月 14日

オルサラ再訪

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       カラカラに乾き、照りつける太陽がまぶしかった夏とはうってかわり
         霧の露に、しっとりと濡れた11月のプーリア・オルサラ村。

             秋も深まったオルサラ村を再訪しました。


シチリア・カターニアから長距離バスに乗って・・

カターニア夜10時。

駅前のバスターミナルは、プーリアに行く大型バス3台と、
それに乗り込む大荷物を抱えた人たちと、見送りの人たちと、排気ガスで大混雑。

そんな人の中に混じって、今後の計画のため、
以前の研修先、プーリア州のオルサラ村を、再び、訪れることにしました。

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by andosachi | 2007-11-14 02:42 | プーリアの日々