2009年 11月 15日
「すぐ迎えに行くから」 そういわれて電話を切ったものの、 待てど暮らせど、なかなか車は、やってこない。 イタリアの”すぐ”の感覚を すっかり忘れちゃったよな。 まあ、いそぐこともまったくないし。 そんなことを思いながら、 大きなリュックをざくっと地面に置いて、 めずらしく、太陽をしっかり浴びたい気持ちになって、 ぼーっと炎天下の中、待ち続ける。 ぎゅるぎゅる小石をけちらしながら、埃をたて、 おんぼろ車が、坂をのぼってきて、 これが、ミケーレの”すぐ”のお迎え。 「はじめまして」 More #
by andosachi
| 2009-11-15 22:57
| プーリアの日々
2009年 11月 12日
人は、あたりまえに自分の脇に”ちょこん”といつもあることには、 もはやそれが、大切なもの、とか、貴重なもの、なんて、思わないもの。 オルサラ村の、ほとんどの家の、うすぐらい食料部屋には、 夏に作った手作りのトマトソースが、ラムネ色のすらりとした瓶に入れられて あたりまえに ”ちょこん”と並べてある。 イタリアでも、特に都会では、手作りのトマトソースを1年中食べている人なんて、 そうそういるわけでもなく、 この”ちょこん”は、実は、なかなか貴重なんだ、と あちこちの地方を、あちこちの家をまわったあと、 ようやっと気がついた。 今日はオルサラ村のトマトソース作りの1日・・・ More #
by andosachi
| 2009-11-12 17:08
| プーリアの日々
2009年 10月 19日
イタリアのかかと、プーリアにある人口3000人ほどの小さな村、 オルサラ・ディ・プーリア。 数年前に4ヶ月ほど滞在して、 すっかり気に入ってしまった小さなこの村。 イタリアに着いたとき、まず思った。 「オルサラにいつ"帰ろう"か?」 プーリアの大きな町、フォッジャ駅から出発するオルサラ村行きのバスの、 2年前とまったく変わらぬ時刻表を見て、 おもわず、にっこり。 自分の国以外にも、 いつでも帰れる小さな村がある。 待っていてくれる人たちがいる。 そんな小さな幸せがふと心にやってきて、 カラカラに乾いたプーリアの小麦色の平原を マッチ箱が風に吹かれて、コロコロと転がるように走る青いバスの中で、 またにっこり。 「オルサラ村に帰ってきたんだ。」 More #
by andosachi
| 2009-10-19 00:45
| プーリアの日々
2009年 08月 20日
海がものすごく蒼くて 食べ物がおいしくて ワインがうまい 人もオープンだし・・・ サレント地方ってどんなところ? イタリア人に聞いたら、口々にこんな答えが返ってくるプーリアの最南端。 そんな旅に誘われたら、 まずは安易に車にのっかって それからほんとか確かめようと・・・。 出発前日の晩、マルケに住む友人から、 ボタン操作がまだよくわからない、買ったばかりの一眼レフの、 即席カメラ講座を受けて、 旅行かばんに大切につっこんで、 心が落ち着いてから読もうと、 ついにイタリアまでもってきてしまった 村上春樹の”1Q84”もその脇に。 そしてイタリアのかかとサレント地方へ。 More #
by andosachi
| 2009-08-20 00:20
2009年 07月 30日
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